今井歯科クリニックでは、『治療及び、クリーニングなどを行う前に洗口液(うがい薬/マウスウォッシュ)にて、患者様にうがいをしていただく』事を実施しております。
虫歯になってしまったら、歯科医院で削って詰めてどんなに上手に治療できても自分の持ってた天然の歯とは較べものになりません。まして、抜いてしまったら……。
自分の歯で何でもよく噛んでおいしく食べてたり、大きな口をあけて心の底から笑ったり、美しい顔貌を保ったり……、そんな「質の高い生活」を 送らせてあげましょう。
ご自分のお子様のお口の中に、何本の乳歯が生えているのかご存知ですか?
だいたい3歳で20本の乳歯が全て生え揃います。そして、小学校入学近くになると、いよいよ今生えている乳歯の奥に“6歳臼歯”という初めての永久歯が顔を出します。
では、乳歯が虫歯になったらどうしましょうか?いずれ抜けてしまう歯だからかまわないのでしょうか?いいえとんでもないことです。乳歯の虫歯はこのあとで生えてくる永久歯にも大変悪い影響を及ぼします。もちろんお子様の健康や発育にもよくありません。常にお子様のお口の中を観察してください。生涯ずっと健康な歯でいられるための第一歩をお母さんの手で守ってあげましょう。
虫歯のない美しい歯並びになるためには、大変な努力と幸運が必要だとお考えですか? 本来、どのお子様も虫歯のない美しい歯並びの大人に育つはずなのです。
今井歯科クリニックでは、そんな健全な成長のお手伝いをしております。簡単なホームケアと私たちプロによるケアによってお子様の健全な成長が実現できます。
当クリニックは、「歯を守る=歯を削り詰める」ではなく「歯を守る=虫歯の発症を未然に防ぐ」と考えることで、カリエスフリーの歯科クリニックを目指しています。
■カリエスフリー=虫歯のないこと
歯ブラシ一辺倒の虫歯予防ですべての虫歯が防げるのでしょうか? 今井歯科クリニックでは「無理なく楽しく確実に」をモットーに虫歯予防に取り組んでいます。
虫歯菌は感染すると言われています。それを事実と受け止め、今の日本の現状として、ほとんどの方が虫歯菌を持っている状態では、とにかく歯に穴を開けないことが大切と私のクリニックでは考えています。
日本では12才児の虫歯経験指数(DMFT)は2.45本です。
当クリニックでは0.013本(定期管理に来院されている患者さん)です。
虫歯になってしまったら、歯科医院で削って詰めてどんなに上手に治療できても自分の持ってた天然の歯とは較べものになりません。まして、抜いてしまったら・・・。自分の歯で何でもよく噛んでおいしく食べてたり、大きな口をあけて心の底から笑ったり、美しい顔貌を保ったり・・・、そんな「質の高い生活」を送らせてあげたいですね。
子供たちには、甘い誘惑がいっぱいです。でも毎日のちょっとした生活習慣に気をつけて、予防を行っている歯科医院と上手に連携をとりながら、フッ素やキシリトールなどを使うことで、簡単に歯を虫歯から守れるようになりました。
あなたのお子様が、自分で自分の歯の大切さがわかるようになるまで、それまではお母さんの手で守ってあげてください。
生活環境の変化や成長によって虫歯の危険度もアップします。定期的にプロの目で鋭くチェック。素早い対策で虫歯を未然に防ぎます。歯面のクリーニング(PMC、PMTC)も必要に応じて行います。
プロフェッショナルトゥース クリーニング。専門家による歯のクリーニング。ブラッシング(歯みがき)デンタルフロス。
歯の表面を硬く強いものにしてくれるものです。歯磨き粉の様なもので少しからいと感じるかも知れませんが定期的に塗ると歯が強くなります。
フッ素が高濃度で特に危険な虫歯や生えはじめで歯肉をまだかぶってる歯などは歯の表面や溝は虫歯になりやすいので、その時期に塗っておくと歯質が硬くなって虫歯から守れます。
虫歯菌は歯の溝に住みます。その溝を綺麗におそうじして埋めてしまうものです。溝が塞がり咬む面の溝がツルツルになり虫歯から守られます。
「わたしの歯の健康ノート」 企画・監修 能谷崇先生 より引用
食事をとると、2~3分でプラークのph(ペーハー)は酸性に傾き脱灰がはじまります。この脱灰の時間が長くつづいたり、酸性度が強いほどムシ歯の危険度が増加します。唾液の力によって約20~40分間でプラーク中のphが上昇し、再石灰化がはじまります。
食事をするたびに脱灰がおこります。A図のような三度の食事と一回の間食をするきまり良い食生活では、トータルでの脱灰の時間が少なく、再石灰化のための時間は長くなるためムシ歯の危険は少なくてすみます。しかし、B図のような間食の多い生活ではトータルの脱灰時間が長く再石灰化の時間がすくないのでムシ歯の危険が増加します。寝る前の飲食は最も危険です。寝ている間は唾液の分泌が低下するので、再石灰化の力がうまく働かないためです。
A図
B図
歯の表面では、食事のたびに脱灰と再石灰化が行われています。脱灰によって歯から唾液中に溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンは、再石灰化によって再び歯にとりもどされます。この時、フッ素イオンもいっしょに歯にとりこむことができると、歯質はフルオロアパタイトという硬く強い結晶構造を作り、酸によって溶かされにくい歯になります。毎日のブラッシングの時にフッ素を補給することで酸に負けない強い歯を作ることができます。ムシ歯の予防対策にはフッ素の力が一番効果的だと考えられています。
生えてきたばかりの歯は、成熟するまでに数年かかります。フッ素は、硬化促進の役割をはたし、固い丈夫な歯をつくります。健康な歯を守り育てるためには、フッ素の毎日の使用がとても重要です。忘れずにかならず使いましょう。
キシリトールはコマーシャルなどによって、名前はよく知られてきましたが、その安全性・性質・さらにはなぜ虫歯予防に効果的※1なのかといった大切なことが、あまり知られていないと思われます。実際に歯科医師ですら誤った理解をしている場合もあるのです。
キシリトールは天然素材の甘味料で、シラカバやカシを原料におもにフィンランドで生産されています。私たちの身近なところでは、イチゴやラズベリー等の果物やレタスやホウレンソウ、カリフラワー等の野菜などに含まれています。また体内でも肝臓で1日に5~15g 生産されています。その安全性はWHO(世界保健機構)でも認められており※2、とても安全な甘味料だといえます。
砂糖と較べて、カロリーは25%も低く糖度はかわりません。溶ける時に熱を吸収するので、独特の清涼感があります。
砂糖の場合、糖をミュータンス菌が分解し発酵させて酸をつくりだします。その酸によって歯のエナメル質が溶かされて虫歯ができてしまいます。
一方キシリトールの場合は、ミュータンス菌によって発酵せず、虫歯のもととなる酸が発生しません。しかもミュータンス菌は菌体内にキシリトールを取り込むことで、エネルギーを消耗して活性が弱まります。さらにキシリトールを長期にわたって使用することで、ミュータンス菌の繁殖が弱まって砂糖からも酸を生産できなくなるのです。
毎日私たちの口の中では、食事やおやつなどにより発生した酸を唾液の働きによって中和し、溶けたエナメル質を再石灰化するということが行われています。しかし酸の発生する量と回数が増えると、再石灰化※3が追いつかずに虫歯になってしまうのです。(唾液の働きは人によってさまざまで、分泌がよい人や酸を中和する能力※4の高い人もいれば、そうでない人もいます)
しかし、キシリトールは唾液の分泌を刺激し、中和を促進させます。そして唾液中のカルシウムがエナメル質と結び付く再石灰化※5を活発にします。
フィンランドでは、食事の後と寝る前に必ずキシリトール入りガムをかみます。また小・中学校では食事の時にキシリトール入りガムを配り、小さい時からの習慣づけを行っています。
これがキシリトールの効果を引き出すポイントです。逆に言えば、こんな簡単なことで効果が得られるのです。
この最小の努力で誰もが簡単に最大の効果を得る事が出来るのはとても素晴らしいことだとお思いになりませんか。
さっそく実践して、ご自分の健康を大切になさってください!
※1 フィンランドでは、50%以上キシリトール含有のものが、う蝕予防に効果があるとされています。
※2 ヨーロッパの各国の歯科医師会でも推奨されています。
※3 エナメル質表層う蝕により失われたカルシウムが再び戻る現象
※4 緩衝能
※5 唾液中に十分なカルシウムをリン酸塩が存在し、さらに唾液のPH値が十分に高い(中性領域にある)ことが再石灰化の科学的条件です。
※6 現在、エストニアでキシリトール入りタブレットとガムとのう蝕予防効果の対比を調査中です。2年間をみると両者に差はなく、おそらくタブレットでも十分なう蝕予防効果が得られるのではないかとみられています。