2022年6月24日
こんにちは。秩父市の今井歯科クリニックです。
歯周病はお口の中だけでの問題ではなく、全身にさまざまな影響があることがわかってきました。
歯周ポケットから入り込んだ歯周病菌や歯周病菌がもつ毒素、
歯周病によって産生された炎症物質が歯茎の毛細血管に入り、
血液にのって全身をめぐるためです。
◯歯周病と腸内細菌◯
腸には免疫細胞や外敵と戦う抗体が、体の中で最も多く存在すると言われています。
その働きは。主に約100兆個もの腸内細菌(腸内細菌叢)が担っています。
腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌があり、密接に関係しながらバランスをとっています。
近年、この腸内細菌叢の中に歯周病菌が見つかり、
歯周病菌が腸内細菌叢のバランスを悪化させる可能性が示されました。
健康づくりのために歯周病予防が欠かせないことが、このことからもわかります。
◯歯周病と動脈硬化◯
歯周病によって産生された炎症性物質が血液の中に入ると血管の壁を刺激し、
慢性炎症を起こします。
すると血管内にアテローム(おかゆ状の沈着物)ができ、血液の通り道が狭くなり、さらに進行すると、動脈硬化が発生します。