2024年7月22日
う蝕が起こる理由
こんにちは。秩父市の今井歯科クリニックです。
食事によって発酵性糖質が口に入ると、酸を作って外に出します。
この酸によりプラークのpHが徐々に酸性に変わり、プラークに触れている歯の
表面のカルシウムが溶け出し脱灰が起こります。
ただし、食事が終わるとプラークに染み込んだ唾液が緩衝作用を発揮する事で
プラークのpHは中性へと戻ります。
そして、中性になると脱灰した表面に唾液やプラークからカルシウムが補充され、歯質は再石灰化し、修復されます。
しかし、古く固いプラークや、多量のプラークの場合は、唾液がプラークの内部まで浸透できないため、中性に戻れないことから再石灰化が進みません。
つまり、食事の後にエナメル質の再石灰化と脱灰のバランスが崩れたまま元に戻らず、唾液やプラークのpHが臨界pH(エナメル質の場合は5.5)以下になるために、脱灰する量が再石灰化する量を上回り、う蝕となるのです。
う蝕に、ならないためには定期的にフッ素を塗る事が大切になります。
次回は、フッ素についてお話しします。