2023年2月21日
こんにちは。秩父市 今井歯科クリニックです。
前回、仲井先生の研究結果で妊娠中からお母さんがキシリトールガムを噛むだけで、生まれてくる子どもの感染を遅らせることができるということがわかりました。
今回は、お母さん自身のむし歯菌の数の変化について見ていきたいと思います。
〇研究結果〇
研究を始めてから3ヶ月後の口腔内の変化をみていくと、キシリトールを食べるグループのお母さんたちは、約半数がむし歯菌の数が減少し、むし歯になるリスクが低くなりました。
キシリトールを食べると、むし歯になりにくくなる妊婦さんの割合が4倍も増えたことになります。
〇子どもが2歳になったときのお口の中の状態について〇
お子さんたちが2歳になったとき、お子さんにむし歯菌検査を実施して、菌があらわれるかを調べました。
両グループのお母さん同士の検査結果を見比べると、ほぼ同じ菌数レベルです。
ですが、子ども同士を見比べると、キシリトールを食べないグループのお子さんにはむし歯菌がたくさん出ています。
これは、妊娠中からキシリトールガムを食べて、むし歯の「質」を悪玉菌から善玉菌に変えておけば、子どものお口の中のむし歯菌感染を防げることを意味します。
キシリトールガムを妊娠中から食べるか食べないかだけで、生まれた子どものお口の中の環境に、こんなに違いがみられるのです。
キシリトールを取り入れることは、お母さんや周りの大人たちが、生まれてくる赤ちゃんの為に出来るむし歯予防なのです🦷✨
お子さんのむし歯予防は、お母さんのお腹の中にいる時からスタートできます!