2022年8月18日
「ヒトの顎の成長は後天的な環境に影響を受ける。
歯の数と大きさは遺伝による。」
『後天的な環境』とは成長期にいかに噛み応えのあるものを食べていたかです。
このことは縄文人の顎の発育状態は良かったことが知られています。
縄文時代の食生活は熱をかけての調理品は少なく噛み応えのある自然の
物が多かったと考えられる。
また私の臨床医として感じていることですが、戦中戦後の食生活が大変な
時期に学童期たった方々の顎の成長は良いようである。
食糧難の中、芋の弦や麦飯などを噛み応えのある物を食べていた影響と
考えている。
現代の子供たちはどうだろうか?顎の成長は多くの子供で危機的な状態である。
顎の成長を花にたとえるなら本来ならば花が開き切った状態で歯が綺麗に並ぶ
はずであるが”蕾”の状態で成長がとまり歯の生えるスペースがなく乱食い状態に
歯が生えてしまっている子供が多い。