2023年6月7日
⭕️エスキモーの話
孤立した地域に生活し、土地のものを食食べていたエスキモーは、一様に幅の広い歯列を持っていて、典型的なエスキモーの顔貌をしていた。
その子供達は伝統的な食生活を捨て去り、現代食へ切り替えると最初の1世代においてすら、多くの者に顔と歯列の形態に著しい変化が認められた。
側切歯が内側に傾き犬歯が外側に押し出される形態的特徴が現れる。
この新しい世代は純血エキスモーであり、彼らの両親は正常な歯列形態をしていた。
Weston Prine (1945) Biobloc Therapy より
DR今井のコメント
エスキモーの食生活の変化が、1世代下の子供達の顔や歯列に現れる。顎の成長は後天的な影響が大きいということですね。歯の数や大きさは遺伝によるのですが徐々にですが食生活などの影響で形態や数、大きさは退化の傾向にあります。