2022年8月19日
前回に成長期に噛み応えのあるものを食べていると顎の蕾が開くお話を
しました。
以前フィンランド・トゥルク大学のユハバレラ教授(口腔発育学)に伺った
お話ですが、硬いパンを食べる習慣がある村があるそうです。
その村の子供たちの顎の成長と他のエリアに住んでいる通常の硬さの
パンを食べている子供たちの顎の成長を比べてみたら硬いパンを食べる
習慣の子供たちの方が優位だった。また歯並びにおいても優位だった。
とのことでした。
ではなぜ硬いものを食べる習慣があると顎の成長や歯の並びが良くなる
成るのでしょうか?
硬いパンを口に入れると前歯でちぎり、臼歯で砕きます。舌を動かし唾液と
混ぜます。これを咀嚼と言います。咀嚼しながらパンと唾液を混ぜ均一する。
飲み込める状態まで柔らかく噛みつぶし、それから舌の中心に食塊を集め
口蓋に押し当てながら飲み込む。この飲み込み運動を嚥下という。
咀嚼 嚥下は口の周り喉まわりの全ての筋肉を利用して行う、食物が硬く
咀嚼に時間がかかるほど筋の負担が増える。顎の骨に対する負荷も増えて
顎の増大化に関係します。
成長期特に幼児から学童期青年期に噛み応えのあるものを食べる習慣は
顎の成長に関わってくる。また歯並びにおいてもよいということが分かる。